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  放射線治療

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放射線治療

左胸の腫瘍は切除したものの、シリコンバッグが邪魔をして確実な範囲で周辺をかく清できなかったために、がん細胞の取り残しを焼き殺すために放射線治療を行うことになりました。主治医は淡々と手続きをすすめ放射線科の受診を予約してくれました。かたわら自然療法や免疫治療などの代替療法の書物を読むと、抗癌剤や放射線療法に否定的な考え方も沢山あることがわかりこれからの治療について悩むことになりました。

放射線科の医師はカルテをまじまじと眺めてから30回にしましょうと言われました。放射線は毎日連続して照射しなくてはなりません。つまり土日を休んで6週間毎日病院に通わなければならないということです。私が心配したのは放射線を浴びせることで今回のがんの再発は防げるかも知れませんが、免疫が下がり他のがんにかかりやすい身体になってしまわないかということです。免疫学者の本を読むと血液中のリンパ球の数が減少しているときに放射線や抗癌剤などを服用することは身体にとってより免疫を低下させがんにかかりやすい状態をつくることだとも言っています。一回目のがんから15年間毎年何回もX線を被爆している私の身体にこれ以上放射線を当て続けるのも本当は嫌でした。

主治医の口から免疫という単語は今まで聞いたこともありませんし免疫とリンパ球との関係など知る由もありませんでした。主治医を信頼すると言うことと知識を得ることとは別の問題です。主治医に放射線についての心配をたずねると、放射線を使うとこれだけ生存率が高まるというデータがあります、でも自然療法や免疫療法にはそういうデータが無いために医師としては勧めるわけにはいかないということでした。データで証明されていることが第一の条件なわけです。ただし化学療法を行った場合の5年生存率は確かに上がるそうですが、生涯生存率は変わらないというデータもあるそうです。つまり治療をしてもしなくても寿命は大して変わらないというものです。それならば副作用に苦しみながら生きるより自然に寿命を全うしたほうが人間らしいのではないかという考え方も理解できます。
要は、すぐに死ぬかもしれない状態を脱する対処療法は西洋医学にかなうものはありません。いつ死ぬかもしれないという恐怖から救ってくれるならその先のことはあまり考えたくないというのが人情なのでしょう。

わたしもそれで悩みました。身体は本能的に放射線治療を嫌がっているようでしたが、とにかく死にたくないという気持ちが先立って抑えることができないのです。2〜3冊の自然療法や免疫療法の本を読んだくらいで放射線治療を断る勇気を奮い起こさせるまでの力は私にはありませんでした。そして30回の放射線治療が始まりました。

ひとつ安心したのは東京から遠隔で治療してくださっているO先生に相談したときでした。「あなたは現在とても気力が充実していますから、自分の納得するやり方を選んで結構です。私はがんの再発と転移がないように治療していますから」という言葉でした。放射線治療を行うにしろ断るにしろ不安な気持ちでいることのほうが身体には良くないことだと思います。わたしが決断した理由はあまりにも腫瘍のできるスピードが速かったことです。普通乳がんができるスピードは個人差があれ1年で数ミリという単位だったと思います。あの大きさに驚いたことで放射線治療を決意しました。

いったん放射線治療を始めると決めたら、あとはいかに免疫力を低下させない生活をおくるかということに集中しました。まずストレスを貯めないこと、そして最も注意したのが食事でした。

放射線治療経過報告2



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