乳がん克服生活■三度目の乳がん

  

  
三度目の乳がん

三度目の乳がん体験


三度目の乳がん
しこりを発見
二度目の乳がんから四年後の三月のある日、お風呂から上がってふと左の乳房の下側を触って、大きなしこりがあることに気がつきました。ぐっと押さえてみると3cmくらいに感じるほどの大きさがあるではありませんか。一瞬あたまが真っ白になり顔から血の気が失せていきした。
半年まえの夏に定期健診とCTを撮り、腫瘍マーカーも問題なくすべて異常無しのお墨付きをいただいていたのですが、実はその検診日に限って主治医が触診を忘れていたことも発見が遅れた原因かもしれません。
私も「先生、触診を忘れていますよ」と言えばよかったのですが、大病院で特にその日は待ち時間が長く大勢の患者さんが待たされている状況を知っていましたので、まあ一度くらいはいいかと思い、言い出すことができませんでした。
CTを撮ったからといっても安心はできません。スキャンの間隔が1cmほどならば5mmの腫瘍がちょうどその隙間に隠れてしまうとスキャンできないのです。

細胞検査
すぐに受診して細胞検査のために注射器で組織を採りましたが、シリコンバッグがすぐ近くにあり傷つける危険性があったので充分な量の組織採取ができなかったようでした。悪性と良性の判定は不十分なもので、改めてまた採取することになりましたが、どちらにせよここまでの大きさになっていれば切除手術は行わなくてはならないのでシリコンバッグを傷付けるリスクを負うより、切除手術を先にすることになりました。
つまり腫瘍は取ってから、あとで調べるということです。悪性か良性かの判断をせずに手術の方法にに違いはないのかとうかがうと、私の場合は両乳房を切除しているために腫瘍以外には他に切除するものがないので手術のやりかたに違いはないとのことでした。主治医の話ではほぼ間違い
なく前回の左の乳がんの再発だろうということで、デスクの上に置かれた私のカルテにはすでに鉛筆で大きく「再発」の文字が書かれていました。

日帰り手術
手術は部分麻酔による1時間足らずの作業で終了しました。取り出した2.5cmの腫瘍はすぐに細胞検査にまわされ、私は車椅子の厄介になることなもく自分で歩いて病院をあとにしました。主人が運転する帰りの車の中でしみじみと悲しみがこみ上げて涙が出てきました。三度目のがん、再発、転移、死といろんな言葉が頭の中を駆け巡っています。
きっと私は長生きはできないのだろうなあ。せめて七十歳くらいまでは生きて人生を楽しみたい、そんな切なる思いと願いがが強く心の中に渦巻いていました。


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